オーストラリア規制当局、スカイシティに民事訴訟

オーストラリアの金融規制当局 (AUSTRAC) は、反マネーロンダリングおよびテロ資金供与に関する法律に違反している可能性があるとして、SkyCity Entertainmentに対する民事訴訟を開始した。

ニュージーランドの事業者であるは、連邦裁判所がAustralian Transaction Reports and Analysis Centre (AUSTRAC) の調査結果をすべて受け入れる場合、同社の負担は 「重大」 なものとなる可能性がある、と警告した。

SkyCityは、AUSTRACが求めようとしている罰金の水準をまだ特定していないことは理解していると述べた。

このAUSTRACの動きは、2019年9月に始まったオーストラリアの全カジノ運営会社に対する調査に続くものである。この調査の結果、スカイシティは同年6月に強制調査の対象であることを通知された。

また、先月末には競合するStar Entertainment Groupに対して民事訴訟を起こしたことを明らかにした。

AUSTRACは水曜日の通知で、SkyCityのアデレードカジノがオーストラリアのAMLおよびテロ資金供与対策法を 「深刻かつ組織的に遵守していない」 ことを示したと述べた。

「AUSTRACの調査により、SkyCityが適切な継続的な顧客のデューデリジェンスを実施しなかったさまざまな状況が特定されました」 とAUSTRAC副CEOのPeter Sorosは述べている。「スカイシティはまた、準拠したAML/CTFプログラムの開発と維持に失敗し、犯罪に利用される危険性が残った」。

Sorosは、これらの失敗により、SkyCity Adelaideは犯罪に利用される可能性があると述べた。規制当局は、同社が将来的に義務を果たすことを確実にするため、同社と協力している。

オーストラリアのカジノ産業は、2019年の調査ドキュメンタリーがCrown Resortsの重大な欠陥を明らかにして以来、規制のスポットライトを浴びてきた。

この報道をきっかけに、Crownが事業を展開している州では規制当局による調査が相次いだが、いずれも事業者が免許を保持するにはふさわしくないと判断した。

その後、調査はStar Entertainmentと業界全体に拡大された。